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柱のキズは・・・昭和の話?


うちの一番下の子は、ここのところ、背がひと月で7㎜ぐらい伸びている。

本人もなんだか楽しみみたいで、頻繁に「せ~はかってぇ~」と言ってくる。

 

ついこの前計ったのに・・と思いながらも、えっ、こんなに伸びてるって、なる。

うちは荒々しい丸太の大黒柱があるので、そこに上の2人を合わせて3人分の成長の記録を刻んである。

鉛筆で書いたものから、彫刻刀で削り込んだもの、子供が自分で書き込んだ怪しげな印・・・。

あんなに小さかったのに、瞬く間に大きくなってしまう子供たち。

その成長の記録が、柱に刻まれているのをみていると、あの愛おしい姿が蘇る。

刻みこまれた一つ一つが宝物に見えてくる・・・。

 

今は柱の見えるお家も少ないし

そもそも、賃貸だったら落書きだって出来ないし。

 

でもこんなに愛おしく、宝物に思えるなら。

一度しかないその瞬間を刻めたら素晴らしいのに。

 

そういう想いで作った身長計。

 

現代風の白い壁にもリビングにも、溶け込めるように。

一見、身長計とはわからないほうがいい。

 

目安になる10センチ単位の目盛りは付けたけど、

数字は入れず、子供と一緒に計ってほしいなぁと。

 

材質は軽くて手触りの柔らかい杉。カッターでも簡単に削れる。

目盛りはケヤキとクワの木で、それぞれ時間とともに変化する風合いが魅力。

どんどん削って印をつけて、色々な思い出を刻んでいってもらえたら

うれしいなぁ。

 

ちなみに、我が家の柱のキズには、

子供が赤ん坊の頃から大事にしているクマのぬいぐるみ『モモコ』の身長が刻んであります。

そして今なお時々計ってあげています・・・。